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温度調整の利いた屋内にいることが多かったという人は、体温調整をせずに育って褐色細胞があまり活性化しない体質になりがちです。加齢によって基礎代謝が下がるのは褐色脂肪の数が年と共に少なくなることによって、脂肪が燃えにくい体になってしまうためです。体脂肪の減少を目指すには、遺伝子を変えることは無理ですから、褐色脂肪を活性化させるという観点から考えるといいでしょう。

食べたものがすぐに脂肪になり、なかなか代謝されないという人の場合、褐色細胞は遺伝子の作用によって変異を起こしており、活性化していないことが考えられます。子供の頃から寒い環境で育ったり、薄着でいることが多かったという人は、効率的に体温を上げるために褐色脂肪が活性化されやすくなっているようです。褐色細胞の働きが活発な人はエネルギーをたくさん消費するので太りにくくなる傾向があります。

日本人の場合、褐色細胞の遺伝子が変異したことで太りやすくなっている人は３人に１人に上ります。褐色細胞の活性化をより促すためには、日中は元気に活動し夜中は早めに就寝してぐっすり眠るなど、めりはりのある生活習慣を送るといいでしょう。これから褐色脂肪を活性化させたいという人は、寒冷刺激を与えると効果があるようです。

褐色細胞を活性化すれば太りにくい体質になるようです。適度な刺激を与えるために、18度ほどの水で泳ぐなどしてみましょう。痩せにくい体質だという人は、体内での褐色細胞の活動が小さく、代謝が進んでいない状況のようです。